或る闘病記

生きるって楽しい。

帰省

 

「大学生活は人生の夏休み」

 

そんな言葉をどこかで耳にしたことがある。

 

膨大な時間が地平線いっぱいに広がっている、そんな人生のうちのわずかな数年間。

 

その大学生活のなかで闘病生活を送るということ。

 

僕自身はそれを不幸だとは全く思わない。

 

この数週間で、懐かしい顔にたくさん出会えた。

 

数日ぶりに会う人から、3年ぶりに会った人まで。

 

 僕はこの長い闘病生活を、人生の夏休みのうちの、お盆みたいなものだと捉えている。

 

 僕は普段、何気ない生活を送っているだけでは会えない多くの人のもとへと帰省させてもらっている気がする。

 

人のぬくもりを知る、本当にいい機会だ。

むしろ神からの贈り物とでも言っていいかもしれない。

 

 長い間離れていたようで、実は繋がっていたという安心感。

人の絆なんて、そんなに簡単に解けるものではない。

久々に会って、馬鹿みたいに笑いあったり、あの頃を懐かしんだり、ちょっぴり泣いたり。

 

不思議だなあ、とふと感じた。

 

多くの人にこの世に繋ぎとめられている。

それが支えられているということの真髄。

 

とりあえず5日間の抗がん剤連続投与が終わりました。副作用はありません。しゃっくりさえも。心身ともに陸上で鍛えてもらって良かった。

 

さて。明日から3日間は投与がないので為すことが何もありません。暇だなぁ笑

レポートでもするか。

 

明日も生きよう、繋がりを感じて。