或る闘病記

生きるって楽しい。

ウホウホ、ウホ!

 

 「お前の闘病記難しすぎるねん!」

 「病気について書いてくれてるのも嬉しいけど、もっと入院生活についても書いてよ!」

 

 などなど、数々の苦情が山のように寄せられている本闘病記ですが、今日は期待に応えてゆる〜く行きたいと思います!

 

 

 

 お見舞いに来てくれた人は分かると思うんですが、僕は結構元気にしてます。多分祇園祭の中、死んだ魚の目で居酒屋バイトに勤しむ大学生よりは元気です。

 

 

 どれくらい元気かというと

 

 ・もらったお見舞いの品で看護師さんを餌付けする

 ・患者さんとオールスターゲームを見ながら「松坂ふざけんな!」とヤジを飛ばす

 ・患者さんと仲良くなってアイスを4つ奢ってもらう

 ・研修医に大声でブチ切れる

 

くらいには元気です。

 

 

 

 研修医にブチ切れる?

 

 いやぁ久しぶりにキレましたね(笑)

 

 

大学病院には、研修医制度というのがあって、医学科を卒業して医師国家試験に合格した医者達が、初めの2年間ほどを、数ヶ月単位で様々な科を回りながら 経験を積んで行くんですが。

 

 

 今回の入院で付いてる研修医、ひどい。

 

 

 どんな感じかというと、イカ京(いかにも京大生、の略)で、小太りの眼鏡、無精髭、ちょっと臭う、みたいな感じで、別にそれはいいんですけど、

 

 コミュニケーションは最低限、輸血で血を撒いてベッドを汚す、輸液のポンプの使い方知らんのに勝手に触る、俺の血管めっちゃ太いし簡単やのにライン取るの失敗する、失敗した挙句血を撒いてベッドを汚す、もちろん血管は使えなくなる、使えなくなって腫れてるのに「抗生剤打ってるので大丈夫です」とか言う、中心静脈カテーテルも入れるん失敗したのに何も言わへん、あーもう挙げたらキリがないねん。

 

 ほんで昨日ですよ。奴はやりました。

 

 輸血の血小板を落としたんですわ。

 

 マジで。

 マハトマ・ガンジーでも助走付けて殴るよ。

 

 

 大部屋で、自分でも驚くほど大きな声で

 

 

ふざけんな!

 

 

って叫びました(笑)

 

いや、前にもそんな置き方したらあかんって先輩から注意されてるやんけ。

 俺が年下やからってなめてんのか。

 輸血の意味分かってんのけ?

 善意で献血してくれてるんやぞ。

 だいたい、俺はこれがなかったら死ぬんや。

 お前が血小板を落とすっていうのは、俺の命をぞんざいに扱ってるも同然なんじゃ。

 白血病のステージⅣって診断されて、それでも生きるって決めて、それやのに研修医にそういう態度で臨まれる、そんな患者の気持ちちょっとでも考えたことあんのけ?

 適当に医者やるんやったら今日で辞めてくれ。

 血小板落としただけとか思ってるんやろうけど、そういう態度でやってると、いつか死人が出るねん。

とにかくもう帰れ!

 

 

 みたいなことを言いました。

 至極真っ当じゃないですか?

 

 

 (僕がキレるのは倫理的な問題がある時と文化祭の時くらいです。)

 

 

 

 まぁでも、いくら年上とはいえ、言わないといけないことはキッチリ言うべきです。

 

 

 

 は〜 ストレスストレス〜

 

 

 

 

 僕は何とかしてこのストレスを取り除かないといけないな、と思いました。

 

 というのも、癌の主たる原因はストレスによるDNA修復異常あるいは染色体異常だと言われているからです。

 

 どうしようかなぁ。

 

 

 そんなとき、あるものが目に飛び込んできます。

 

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 マッサージチェア

(病棟にあるんですよね。血液内科の特権です)

 

 ウィンウィン〜。

 

 

 

 

 

 

 

いやこんなもんでストレスほぐれるかい!

 

 

 

そんな簡単にストレスほぐれるんやったらWANIMA聞いて癌が治るぞ!

 

(WANIMAファンの皆さんホンマにすみません)

 

 

 

 

 ストレス解消は運動に限る!

 

 こっちやろこっち!

 

 

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エアロバイク〜

 

これで一汗流すぞ〜

 

(このあと無茶苦茶漕ぎました)

 

 

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あのクソ野郎!と思いつつ、

 

100W・毎分100回転で

 

30分間で15km 漕ぎました。

 

時速30kmですよ。

 

 

想像してみてください。

 

白血病患者が、腹いせに時速30kmで汗まみれになりながらバイク漕いでる姿。

 

瀬戸内寂聴でも「もう辞めなさい!」って言いますよ。

 

 周りの患者さんも看護師さん達もドン引きしてました(笑)

 

 担当医は「おいおいヘモグロビン健常者の半分やぞ〜」って笑ってました。

 

主治医に15km漕ぎましたって報告したら白目剥いてました(笑)

 

そらね、単純に言うたら酸素運搬能力が常人の半分ってことですからね。アホかよ。

 

 

 

 

 

 さてお昼ご飯の時間です。

 

 昨日のお昼はなんと!

 

 

 

 

 

 

 

 

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 握り寿司!

 

 しかもイクラとアナゴがある!

 

 これには山極寿一(京大総長)もビックリですね!

「ウホウホ!ウッホホホ!(なんで京大の食堂には寿司ないのに病院にはあるねん!)」とか言いそう。

 

 馬鹿にしてるわけじゃないですよ。山極さんはマジでゴリラと何年も生活してたのでゴリラ語が喋れます。ただのゴリラです。

 

 

 何の話やっけ。そう、お昼ご飯は握り寿司でした。

 

 夜のメニューが怖い。

 

 いやぁ、こういう時って、世の中の暗黙の了解みたいなのがあって

 

「お昼いいもん食べたんやから夜はお野菜ね!」

 

 のお決まりな感じなんですよね。

 

 さて夜のメニューを見てみましょう、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 ヒレカツぅ!

 

 そろそろ山極寿一がアップを始めそうです。

 

 

 

ふざけ出すと止まらないので、偉い人が来る前にこの辺で辞めておきます(笑)

 

 

 最後にお知らせを。

 

 昨日HLAの型がでました!

白血球の型、のやつです。

(分からない人は過去ブログ読んでね)

 

 

 

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じゃん!

 

 HLAには座(遺伝子座)とよばれる領域があり、このうちA座、B座、C座、DR座の4座8抗原の一致が骨髄移植には重要だと言われています。

それからアリルと呼ばれる対立遺伝子もあって、、、

 

 

 あ、あかん。

 今日はゆる〜く行くんやった。

 説明省略〜。

 

 

 とりあえず出てきた結果を「造血幹細胞移植サービス」の検索にぶち込みます。

 

ドナー数、36万人いるし大丈夫やろ!

 

 えい!

 

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2人やんけ!

 

36万人もおって2人かよ!

 

まぁおったしええわ!

 

(分かったやろみんな! 意外とおらんねん! だから骨髄ドナー登録してな!)

 

 

 

 それでは今日はこの辺で!

 

 

 ウホホウホ〜(おやすみなさい〜)